2007 Fiscal Year Annual Research Report
ライフサイクル解析と費用便益分析に基づくバングラディシュにおけるリサイクル新戦略
Project/Area Number |
05F05363
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
花木 啓祐 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AFROZ Rafia 東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 廃棄物 / リサイクル / コンポスト / 埋め立て / 温室効果ガス / メタン / 支払い意志額 / ダッカ |
Research Abstract |
ダッカ市を対象にし、発生源での分別、リサイクル、コンポスト化に関して以下の2つのシナリオを設定し、分別せずに埋め立てを行っている現状を自然体(BAU)(シナリオ1)として比較対象としてライフサイクルアセスメント(LCA)とコストを比較した。 ・シナリオ2(分別シナリオ):回収し埋め立てる前の廃棄物の発生源でリサイクル可能物とそれ以外を分別する ・シナリオ3(コンポストシナリオ):食品廃棄物だけを比較的人力を使うプラントでコンポスト化し、残りの廃棄物は開放埋め立てを行う シナリオ1(埋め立てのみ)はシナリオ2(分別と埋め立て)、シナリオ3(コンポストと埋め立て)に比較してエネルギー消費が小さいことがわかった。埋め立てからのメタンも含む総温室効果ガス排出量は二酸化炭素換算で、シナリオ1=3,090,000ton,シナリオ2=2,292、500ton,シナリオ1=1,266,0300tonとなり、自然体であるシナリオ1に比較して、分別・リサイクルシナリオ、コンポストシナリオは温室効果ガス排出最が小さくなることがわかった。 一方、経済的な解析に関しては、シナリオ1、2と3の実質的な便益は、-265,1219,1465million Takaであることがわかり、コスト面ではシナリオ3がもっとも有利であることが示された。 廃棄物管理の改善に対する住民の支払い意志額を調べところ、ダッカ市の住民の支払い意志額の平均をは、毎月13TK(USDO.18)となる。この金額は月収の約0.12%に相当する。 今回のケーススタディから、ダッカ市における廃棄物の削減は経済的に実行可能であること、そして環境管理の面で重要であることが示された。
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Research Products
(1 results)