2007 Fiscal Year Annual Research Report
高い制振効果をもつ柱脚浮き上がり構造による建物地震被害の抑制
Project/Area Number |
05F05364
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
和田 章 Tokyo Institute of Technology, 応用セラミックス研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TRAN Binh Thanh 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | ステップカラム / 制振制御 / 応答スペクトル / タンパー / 評価手法 / 浮き上がり |
Research Abstract |
本研究では、東京銀座に実在する12階建て鉄骨構造(塔状比10)を対象に、ステップカラムシステムの設計、解析、粘弾性ダンパーの実大実験を行い、その総合的な性能について述べた。さらに、ステップカラムシステムと一般の鉄骨構造、別の方法による制振構造とについても性能の比較を行った。これらのパラメータスタディから、ステップカラムシステムの実際の挙動、効果、解決すべき問題が明らかとなった。また、ステップカラムシステムの解析に有効な、等価なダンパーモデル(Kelvinモデル)の作成方法についても提案した。Kelvinモデルは剛性要素と粘性要素を並列にした単純なもので、どの汎用解析コードでも使えるため、提案手法は実務に有用である。解析結果は、厳密なダンパーモデルを使った場合と極めて良く一致する。
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