2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05376
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
片岡 崇 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TOLA ElKamil 北海道大学, 大学院・農学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 不耕起 / 播種 / 播種機 / ビート / 溝切り器 / 施肥 / 自動制御 / 精密農業 |
Research Abstract |
本研究の目的は,不耕起播種のための精密播種方法の確立である。このための評価指標として,(1)播種深さ,(2)播種列の膨軟土壌の体積,(3)播種列の作物残渣量,(4)播種後の土壌流出・侵食量の予測,(5)播種溝形成時の土壌の移動量,(6)播種深さと作物生育との関係などを想定する。そして,これらに基づいた不耕起播種機に必要とされる機能の評価,及びこれら評価指標の計測方法の確立について検討する。土壌と種子の接触に関しても作物の生育状態から定性的・定量的評価を試みる。 平成17年度においては,実験システム及び計測システムの構築を行った。 ・供試した施肥器付き真空播種機は,タバタ製TJEVS-4LR(研究室所有)である。均一な施肥作業を行うために,走行速度,繰り出し施肥量を計測し,施肥量コントロールバルブに設置したDCモーターを制御する。このために,本播種機の施肥器のキャリブレーションを行った。 ・播種機の基本性能を調査した。播種間隔を一定にするための各種運転条件パラメータを特定した。今回は,播種円板がビート用のものしかなかったためビートのみのキャリブレーションであった。大豆については,次年度に実施する。 ・播種機の位置及び姿勢の制御,さらに垂直載荷荷重を可変とするための機構を油圧システムを利用して行うことを検討した。 ・現有播種機に装備されている溝切り器の寸法形状を調べた。さらに不耕起播種に適応可能な溝切り器の形状に関する調査を行った。 ・レーザースキャナー(SICK社製,LMS-291)を購入し,溝切り器で形成された播種溝の形状を測定するためのPC用測定プログラムを作成した。
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