2006 Fiscal Year Annual Research Report
低分子化合物の高感度検出用コンパクト表面プラズモン共鳴免疫センサの開発
Project/Area Number |
05F05403
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三浦 則雄 九州大学, 産学連携センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DHESINGH RAVI Shankaran 九州大学, 産学連携センター, 外国人特別研究員
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Keywords | バイオセンサ / 表面プラズモン共鳴 / 免疫反応 / TNT / ドーパミン / SPR |
Research Abstract |
本研究では、医療や環境問題に関連した低分子量化合物を検出するために、高感度かつ高選択的でありながら安価で簡便な検出が可能なバイオセンサを開発することを目的としている。標識なしで生化学反応をリアルタイム測定できる表面プラズモン共鳴(SPR)と分子認識素子とを組み合わせた高性能な免疫センサとして、本年度は2種類のシステムの検討を行い、以下のような結果を得た。 1.SPRイムノセンサによる爆発物の超高感度・高速検知 2,4,6-trinitrotoluene(TNT)を検出するために、TNT誘導体とタンパク質とのコンジュゲートを簡便な物理吸着法によってAu表面に固定したイムノ素子とTNTモノクローナル抗体を用い、間接競合阻害法を適用することにより、TNTを1pptから80ppbの4桁の範囲で定量できた。このイムノセンサは高い安定性があり、30回以上繰り返し使用することができた。さらに、TNT検出と表面の再生を、数分以内で完了できた。 2.神経伝達物質検出用の高親和性バイオセンサの構築 D3-ドーパミンレセプタ(D-RC)を分子認識素子として用いることにより、ドーパミン(DA)の高感度検出用のバイオセンサの開発を行った。ドーパミンは哺乳類の中枢神経系の重要な神経伝達物質の一つであり、パーキンソン病、心臓血管、ホルモン系の主要物質である。開発したドーパミンセンサは、アスコルビン酸、尿酸および他のDA類似物質の干渉を受けずに、DAを85pptまで高感度検出できた。
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