2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05409
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
箕浦 秀樹 岐阜大学, 工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SIRIMANNE Manjusri Prasad 岐阜大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 酸化亜鉛 / 電解析出 / 色素増感太陽電池 / フォトルミネッセンス / 希土類元素 / 発光素子 |
Research Abstract |
本研究の目的は、低温プロセッシングが可能な電析法を利用して作製される色素増感太陽電池において、液体電解液の代わりにp型半導体をホール輸送材として用い、太陽電池の長期安定性を確保することである。 初年度に研究を開始した折、エオシンYを利用したテンプレート電析の条件を選ぶことにより、ナノチャンネル構造の酸化亜鉛膜が得られたことを機に、それを利用した新規エレクトロルミネッセンス素子の開発の検討も行ってきた。 希土類元素の配位子となり得る2,2'-bipyridine-4,4'-dicarboxylic acid(dcbpy)のカルボキシル基をアンカー基として酸化亜鉛に吸着させ、Eu^<3+>をブリッジさせて4,4,4-trifluoro-1-(2-thienyl)-1,3-butanedione(TTA)を積み、その上にp-CuSCNを積層させてデバイスを構成した。まず、フォトルミネッセンス特性を評価したところ、612nmを最大とするEu^<3+>に基づく発光が観測された。またおもしろいことに、この素子をポリ硫化物イオン溶液中に浸すことにより、その発光が大きく増強されることを見出した。 全固体型色素増感太陽電池に関しては、電析法によってZnO/色素/p-CuSCNを構成する試みを行ったが、まだ酸化亜鉛ボア中へのp-CuSCNの充填に問題があり、特性評価に至らなかった。
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