2005 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ粒子技術による新規マイクロパターン機能材料の合成と応用
Project/Area Number |
05F05418
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
桑原 誠 九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WAN Jinging 九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 外国人特別研究員
|
Keywords | ナノ粒子 / ゾル-ゲル法 / マイクロパターニング / 自己組織高分子 / 電気泳動電着 / 金属導電性高分子 / 強誘電体薄膜 / ナノ結晶蛍光体 |
Research Abstract |
本研究の目的は、モールドを用いないモールドレスナノ結晶マイクロパターンの新規合成法の確立である。具体的には、リソグラフ技術を用いメソポーラスSiO_2薄膜基板上にパターニングした導電性高分子膜を形成し、そのパターン化された導電性高分子膜上にBaTiO_3ナノ結晶をEPDにより堆積させ(同じパターン構造を持つ上部電極を用いることにより、モールドを必要としない粒子堆積技術を確立する)、ナノ結晶マイクロパターンを作製する。このマイクロ構造体を焼成し、高分子膜を焼失させることにより、低屈折率メソポーラス薄膜をクラッド層とするマイクロパターン(例えば、2次元強誘電体PC)の作製が可能になる。この手法を用い、様々な高屈折率ナノ結晶から成る2次元PCの作製を行い、それらの電子・光学特性の評価を行う。また、本研究では高密度ナノ結晶構造体の作製を目指し、導電性高分子を被覆した導電性ナノ結晶粒子を用いた全く新しいEPD法の開発も同時に行う。 本年度(平成17年12月〜平成18年3月)は3ヶ月と短いため、受入研究員がこれまでに確立してきた高濃度ゾル-ゲル法を用いたナノ結晶合成法と特別研究員の持つ導電性高分子膜のマイクロパターニング技術を組み合わせた、新しいナノ結晶EPDマイクロパターン技術の確立のための基礎研究として、以下の実験項目を実施した。 1.高濃度ゾル-ゲル法を用いたBaTiO_3ナノ結晶の合成とナノ結晶サスペンションの作製 2.ポリピロール、ポリアニリン導電性高分子薄膜の合成と導電性評価 3.EPDによるBaTiO_3ナノ結晶薄膜の作製とXRD及びSEMによる組織の評価 上記の実験項目に対して、1及び3については完全に初期の目標を達成したが、2の実験項目については現在遂行中である。得られた研究内容を今後学術誌に発表していく予定である。
|