2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05419
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮本 欽生 大阪大学, 接合科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
EL-DESSOUKI Mohamed Radwan 大阪大学, 接合科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 窒化アルミニウム / 燃焼合成 / 高熱伝導 |
Research Abstract |
窒化アルミニウムは、高熱伝導率と絶縁性能を有し電子部品の放熱基板として重要が拡大している。本研究は、従来の粒子状窒化アルミニウムとは異なり、一方向に伸びた柱状窒化アルミニウムの大量生産を図る省エネルギー・低コストプロセスの開発を目指している。柱状晶に形態制御することにより、より効率的な放熱材料とすることができる。 今年度は、窒化燃焼合成反応により、柱状形態の窒化アルミニウムを成長させる有効な添加剤と反応温度条件の探索を行った。燃焼合成はアルミニウムの窒化による3000K以上に達する強烈な発熱反応を利用し、反応開始の着火エネルギーのみで化合物を合成する方法である。窒化燃焼は10気圧の窒素圧下で行った。その結果、燃焼温度を2900Kに下げるためアルミニウム粉末原料に窒化アルミニウム粉末を40モル%混合し、さらに酸化イットリウム粉末を5wt%添加し反応させたところ、プリズム状の窒化アルミニウムが成長することを確認した。ついで、塩化アンモニウムを5wt%添加すると、長さが数十μmの柱状窒化アルミニウムが大量に成長する結果を得た。合成した窒化アルミニウム粉末は凝集しているが解砕しやすい状態である。 今後は、これら柱状窒化アルミニウムの成長機構の解析と、アスペクト比の揃った均一な柱状窒化アルミニウム成長の合成条件探索と最適化、および樹脂への配向分散による高性能放熱材料開発を実施する。
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Research Products
(2 results)