2005 Fiscal Year Annual Research Report
スクアレン及びオキシドスクアレン環化酵素研究と非天然型トリテルペンの創製
Project/Area Number |
05F05429
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
星野 力 新潟大学, 自然科学系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHENG Jun 新潟大学, 自然科学系, 外国人特別研究員
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Keywords | スクアレン / トリテルペン / 環化酵素 / ホペン / Alicyclobacillus acidocaldarius / セレン酸化 |
Research Abstract |
トリテルペンは医薬品などの原料として使われており、様々な生理機能物質でもある。トリテルペンはスクアレンを共通の基質として環化酵素により様々な環状骨格を形成する。その骨格は120種類以上現在見いだされている。それぞれの環化酵素の微細な構造上の差異が様々なトリテルペンの多様性を生み出していると考えられている。本研究では、トリテルペンの共通基質であるスクアレンの基質認識機構の解明とともに、非天然型テルペンの創製を目的として行った。酵素として、Alicyclobacillus acidocladarius由来のホペン環化酵素を用い、末端にビニル基をもつ基質アナログC_<33>を合成し6環性テルペンの創製を目指した。スクアレンを出発原料として、セレン酸化で末端メチル基を水酸化し、PBr_3でブロム体を得た。ベンゼンスルフィン酸Naを用いてベンゼンスルフォン体にし、ブチルリチウムでそのスルフォン体のα位をアニオン化した。そこにビニルブロマイドを添加し、C_<33>のベンゼンスルフォン体を得た。その後、スーパーハイドライドで脱スルフォン化し、目的化合物を合成した(収率585mg、通算収率約3%)。スクアレン環化酵素産物のGC分析で数多くのピークを検出した。現在、その酵素産物を単離し、GCMS及びNMRでそれらの構造決定を進めている。現在までに3個単離しNMRで構造決定したところ、単環性、3環性の環状化合物であった。全生成物の単離と構造決定が終了してないが、多数の酵素産物が得られる事及び単環性および3環性化合物が得られたことから、C_<35>の長鎖スクアレンアナログは酵素キャビティー内に完全に入りきれないことを証明できた。
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