2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05437
|
Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
木曽 良明 京都薬科大学, 薬学部, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JEFFREY-TRI Nguyan 京都薬科大学, 薬学部, 外国人特別研究員
|
Keywords | BACE阻害剤 / アルツハイマー病 / プラスメプシンII阻害剤 / マラリア / HTLV-1プロテアーゼ |
Research Abstract |
AIDSの原因ウイルスであるHIV,成人T-細胞白血病をおこすHTLV-1,マラリアの原虫Plasmodium,アルツハイマー病を発症させるβアミロイドタンパク生成,これらはいずれもアスパラギン酸プロテアーゼが重要な役割を果たしている.申請者の研究グループでは,これらのプロテアーゼ阻害剤のデザイン・合成に成功している.これらの研究結果をもとに申請者は,酵素のX線結晶構造のコンピュータ支援シミュレーション・ドッキングを行い,高活性化合物の探索をめざした.また,薬剤耐性克服や,細胞膜透過性向上のため,脂溶性の高い低分子化合物の探索も試みた.さらに,このドッキング方法を用いて,重症呼吸器疾患を引き起こすSARSコロナウイルス,慢性肝炎の原因菌であるHCVのプロテアーゼの阻害剤の探索も行い,難病克服を目指した. 1.アルツハイマー病を引き起こすβ-セクレターゼ(BACE1)のX線結晶構造のコンピュータ支援シミュレーション・ドッキングを行い,P2位の構造を様々に変換した化合物を合成した. 2.マラリア発症に重要なplasmepsin IIのX線結晶構造のコンピュータ支援シミュレーション・ドッキングを行い,P2位の構造を様々に変換した化合物を合成するための予備実験を行った. 3.HTLV-1プロテアーゼおよびプラスメプシンIVの構造が発表されたので,データを収集し評価した. 4.HIVプロテアーゼ阻害剤,HTLV-1プロテアーゼ阻害剤を合成した. 5.SARS-CoV 3CL阻害剤および,HCVプロテアーゼに関してデータを収集した.
|
Research Products
(1 results)