2006 Fiscal Year Annual Research Report
環境化学物質によるヒト健康リスクの予見的評価法の開発と事例研究
Project/Area Number |
05F05443
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森澤 眞輔 京都大学, 工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHAN Melissa Pui Ling 京都大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | エンドサルファン / PBPKモデル / 神経毒性 / リスク評価 / 能血液関門 |
Research Abstract |
有害化学物質、とりわけ農薬エンドサルファンに注目し、その使用により環境中に残留するエンドサルファンおよびその代謝生成物質がヒトの健康に及ぼすリスクを予見的に評価する枠組み構築に取り組んだ。比較リスクの事例研究を行うため、日本におけるエンドサルファン使用状況に関する環境データを収集し、事例解析をおこない、マレーシアについても必要データの収集を行っている。以下に具体的な研究内容を示す。 (1)ヒトの集団に健康影響が確認される前に、健康リスクを予見的に評価する枠組み構築の開発。 (2)エンドサルファンの環境内動態を評価するFugacityModelを構築し環境データに照らしてその妥当性を検討した。 (3)エンドサルファンが有する神経毒性に注目し、その用量-反応関係を把握した。 (4)経口・経気道摂取されるエンドサルファンの体内動態を評価するヒトPBPK(生理学的薬動力学)モデルを適用して、脳や生殖器官等への移行・蓄積を評価した。
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Research Products
(2 results)