2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05451
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
橋本 隆 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
THITAMADEE SIRIPONG 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | アラビドプシス / 微小管 / シグナル伝達 / リン酸化 |
Research Abstract |
微小管の様々な構造や機能は微小管に結合する多くの微小管付随タンパク質(microtubule-associated proteins ; MAPs)により制御されている。動物細胞や酵母を用いた研究により、MAPSは機能分化した複合体を形成するとともに、それぞれのMAPは主にリン酸化により微小管結合活性などが調節されている。本研究では、微小管機能を制御するフォスファターゼについて、それらの機能と生体内の基質を調べる実験を行った。 MAP kinase phosphatase PHS1のdominant negative変異株phsl-1の微小管変異表現型を相補するPHS1内のサブレッサー変異を遺伝学的に複数同定している。これらのサプレッサー変異をもつPHS1が通常のフォスファターゼ活性を持つかどうか調べるために、数種類の変異型組換えタンパク質を大腸菌で発現させた。組換えPHSlは不溶性になり易いため、融合するタグ蛋白質の種類を検討した。 微小管の安定性に影響を与える3つのフォスファターゼと関連タンパク質(PHS1,TON1,TON2)を遺伝子発現誘導系により、アラビドブシス植物体で強制発現又は発現抑制を試みる。しかし、形質転換植物体ではこれらのフォスファターゼはほとんど発現しなかった。 phs1-1変異株の根端部位においてリン酸化状態が野生型と異なるタンパク質をリン酸化蛋白質の濃縮後、二次元電気泳動により調べ、一部の候補蛋白質をMS分析により同定した。
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