2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05457
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
TAME Jeremy R.H. 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MIRANDA Frederico Faria 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | オートトランスポーター / 結晶構造解析 |
Research Abstract |
私達は3つの方法でオートトランスポータータンパク質の研究を行っている。 (1)我々が過去に立体構造決定した病原性大腸菌由来ヘム結合タンパク質(Hbp)の詳細な構造情報をもとにして、様々な箇所のアミノ酸残基を他の残基に置換したミュータントHbp発現ベクターを作成した。そして、どの箇所のアミノ酸置換がHbp分泌に影響を与えるかを調べた。結果、オートシャペロン部位、およびN末端シグナルシーケンス部位の置換が分泌に影響を与えると判明した。現在、これらの領域の機能について調査を続行している。 (2)分泌される前の段階のオートトランスポータータンパク質は、シグナルペプチド、パッセンジャードメイン、βバレルドメイン、の3つの領域からなる。オートトランスポータータンパク質であるHbpとPetの混成タンパク質を作製することにより、パッセンジャードメインとβバレル部位の相互作用について調べる。すでにPetのβバレル部位が、Hbpのパッセンジャードメインを細菌の細胞膜外に分泌できることがわかっている。やはりアミノ酸置換によるミュータントを作製することにより、HbpとPetの相互作用部位を特定する。 (3)オートトランスポータータンパク質であるSepA, Pic等の立体構造解析も開始する。また、オートトランスポータータンパク質のβバレル部位の結晶構造解析も開始する。すでにHbpのβバレル部位の大量発現方法を確立しており、巨大なパッセンジャードメインを輸送するこの部位の構造情報収集が期待される。
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Research Products
(6 results)