2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05459
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
広海 健 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DE FALCO T.J. 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 特別研究員
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Keywords | 神経軸索 / ショウジョウバエ / パターンニング / ROBO / 小胞輸送 |
Research Abstract |
ニューロンが正しい道筋を指示する位置情報を受け取るには,軸索ガイド分子の受容体の正確な発現・機能が重要である.多くの軸索ガイド分子受容体は軸索内に一様に存在するのではなく,軸索内の限られた区画に局在して「軸索内パターン」を示すことが観察されているが,その機構や意義は不明である.我々は,軸索遠位部に局在するショウジョウバエの軸索ガイド分子の受容体ROBOファミリーをとりあげ,その軸索内局在に必要な領域はどこにあるかを解析することを通じて軸索内パターン形成機構が明らかにしようとしている.当研究室におけるこれまでの研究から,ROBOファミリーの3つのメンバー(ROBO1,ROBO2,ROBO3)はすべて生体内では軸索遠位部に局在するが,その局在機構は同一ではないことが知られている.胚の初代培養系において他の細胞との接触なしに軸索伸長させると,ROBO2とROBO3は細胞自立的に軸索の遠位部に局在するがROBO1は軸索膜に均一に存在する.このことを利用し,ROBOファミリー間の比較を行うことにより軸索内局在に必要な領域を同定を開始した.今年度は,ROBO1とROBO3のキメラ分子を生体内で発現するためのトランスポゾンベクターを作成し,これらをショウジョウバエ初期胚に注射し,形質転換系統を作成した.また,2種の分子に異なる蛍光タグを付け,ROBOファミリータンパク質を含む小胞の動態観察ができる系を確立した.
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Research Products
(3 results)