2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05460
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
神代 雅晴 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PARK Mi Kyong 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 婦人労働 / 作業環境改善 / 月経困難症 |
Research Abstract |
少子・高齢化社会を迎えた日本において女性労働者はますます重要な労働資源となる。しかし、女性は思春期以来PMS (premenstrual syndrome)、menstrual pain、更年期障害など月経周期や閉経に伴う様々な不定愁訴を持っている。これらの身体・精神的な不快症状は作業能率を低下させる重要なファクターになると考えられる。労働安全衛生法には、単に職業病や労働災害の防止対策だけでなく、労働者一人一人の健康を積極的に保持増進させる対策を講じるよう努力する義務が使用者に課せられている。従って、これらの不定愁訴が労働にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることにより作業条件や作業環境の改善を行い、安全かつ健康で最適な労働環境づくりを可能にするための産業保健管理上の支援をつくることができると思われる。そこでまず、各種の労働現場を対象として女性労働者とのインタビュー項目や月経周期または閉経に伴う諸症状に関するアンケート票の企画・作成を試みると同時に現時点ではアンケート協力会社を探すための交渉を開始している。 ところで、月経困難症は月経期に多くのreproductive age女性が経験している不快症状である。これは婦人労働者に多くの苦痛を与えるばかりではなく、economic lossを生じさせると言われている。従って、労働現場で軽いトリートメントをすることにより痛みを緩和させるならば、労働生産性の低下を防ぐことが可能になると考えられる。下腹部加温療法は痛み緩和のための民間療法として広く用いられてきたが、それによるヒトの生理心理的な反応を調べた研究は少ない。そこで、下腹部局所加温が生体にどのような影響を及ぼすかを調べるため実験室実験を行なった。現在はデータ分析中である。
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