2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05460
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
神代 雅晴 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PARK Mi Kyong 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 婦人労働 / 作業環境改善 / 更年期のhot flashes / メンタルワークロード |
Research Abstract |
女性の労働力は、少子高齢化の進展に伴い、ますます重要な労働資源になってきている。特に、卵巣機能低下による更年期障害が現れる40・50代の女性が働いている割合は他の年齢層より高い傾向であるといわれている。閉経に伴う様々な不定愁訴は作業能率を低下させる重要なファクターになると考えられる。従って、これらの不定愁訴が労働にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることにより作業条件や作業環境の改善を行い、安全かつ健康で最適な労働環境づくりを可能にするための産業保健管理上の支援をつくることができると思われる。 更年期の不定愁訴の一つであるhot nashes(ほてり、顔面紅潮)は症状を有する人のthemloneutral zoneが狭いため、深部体温のsmall elevationsによって引き起こされると報告されている。hot nashesに関する先行研究は主に安静時の結果が多く、作業時の身体的・精神的な影響に関してはまだ見当たらない。そこで、本研究は、メンタルワークロードがhot flashesを有する更年期女性の心血管系に及ぼす影響を調べることを目的とした。hot flash症状が中・強程度の閉経前後の更年期女性12名とhotnashが全く無い更年期女性12名が実験に参加した。実験は気温28℃、相対湿度50%の人工気候室で、安静15分-mentaltask30分-安静10分-mentaltask30分-安静15分の手順で行われた。測定項目は心電図、連続血圧、皮膚温、皮膚電位活動、NASA-TLX、STAI、Kuppemlan更年期指数などである。現在はデータ分析中である。これらの結果は、職場における安全かつ健康障害や労働生産力の損失の予防にまでつながると考えられる。
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Research Products
(1 results)