2006 Fiscal Year Annual Research Report
未分級中国産フライアッシュを用いたコンクリートの耐硫酸塩性
Project/Area Number |
05F05476
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
服部 九二雄 鳥取大学, 農学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GUO S. 鳥取大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 未分級中国産フライアッシュ / コンクリート / 耐硫酸塩性 |
Research Abstract |
本研究は計画の通りに,資料収集,現地調査,室内実験およびデータ分析等がスムーズに進んでおり,段階的な研究成果として以下のようにまとめる. 現地調査は,研究スタッフらは中国の北西部にある内蒙古自治区の集寧市周辺と豊鎮火力発電所へ赴き,農業水利施設の現状とフライアッシュの生産利用状況を考察した. 実験は,未分級中国産フライアッシュを用いたコンクリートの耐硫酸塩性実験を計画通りに進んでいる。今までは,三種類の中国産フライアッシュを分析し,その内の豊鎮産フライアッシュが利用できることを確認した上で,未分級フライアッシュを用いたコンクリートの耐硫酸塩性を明らかにした.供試体の密度は未分級フライアッシュを用いた場合が用いない場合より少しであるが小さくなった.さらに,AE剤を使うと,その値が比較的に顕著に小さくなった.材齢28日における供試体の圧縮強度と動弾性係数は,普通コンクリート>フライアッシュコンクリート>AEコンクリートという順番であったが,同じ供試体で同じ材齢から開始したコンクリートの耐硫酸塩性試験結果は,その順番と反対だった.未分級フライアッシュを混和材としてコンクリートに用いても,耐硫酸塩性に効果があることが分かった.また,硫酸ナトリウムがコンクリートと化学反応し,できた物質がコンクリート内部に溜まり累積して行くことが分かった. これからは,今までの研究成果を踏まえ,より細かい実験や研究を進めていく予定である.
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