2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05490
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
宮崎 純一 大阪大学, 医学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JIANG Jing Jing 大阪大学, 医学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ES細胞 / 内胚葉系細胞 / 転写因子遺伝子 |
Research Abstract |
ES細胞からインスリン産生細胞を直接分化させる方法が我々を含めた複数の研究室から報告されているが、これらのインスリン産生細胞は細胞系譜からみてproperな分化とは異なり、機能的にも十分でないものが多い。そこで、より細胞系譜をproperなものに近づける目的で、ES細胞をまず、インスリン産生細胞が由来する内胚葉細胞に分化させ、その細胞をインスリン産生細胞に分化させる方法論を確立し、グルコース応答性を含めた細胞機能を十分に持つ、インスリン産生細胞を分化誘導させることにある。そこで、我々は内胚葉初期発生に重要な役割を果たしているSox17遣伝子に着目し、我々はテトラサイクリンによりSox17遺伝子を誘導可能なES細胞を樹立している。この細胞はSox17遺伝子の強制発現により内胚葉系細胞に分化することを明らかにしてきたが、分化する細胞数は少ない。そこで、平成17年度には、培養方法の改善を行った。その結果、未分化状態を維持する条件でsphere状に培養することにより、外層の細胞を内胚葉系細胞に分化誘導できることを見出した。これまでこの方法は報告されておらず、内胚葉分化形質を遺伝子導入などで獲得させたあとに、本方法で培養すると、ほぼ内胚葉系細胞のみを分化誘導させることができる。このような内胚葉細胞の分化形質を含めた詳細な形質の同定を行った結果、遺伝子発現パターンは従来の方法で得られた内胚葉系細胞と同一であることが確認できた。
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