2007 Fiscal Year Annual Research Report
RNA干渉法を用いたアグリカナーゼ-3ノックダウンによる関節炎治療開発
Project/Area Number |
05F05502
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
二宮 善文 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DEMIRCAN K. 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 軟骨 / アグリカン / プロテアーゼ |
Research Abstract |
本研究の目的は、RNA干渉法にてアグリカナーゼ-3の機能をノックダウンするなどの方法を用いて、アグリカン分解へ与える影響を検討することである。アグリカナーゼ-3は関節炎の早期の時点で発現が誘導されることが明らかとなっているが、アグリカナーゼ-3のみの阻害でアグリカン分解を抑制することが可能であれば、アグリカナーゼ-3特異的に機能を阻害する抗体が関節炎の治療に応用することが可能となる。また、最近の予備実験にて機械的刺激による関節破壊にアグリカナーゼ-3が関与している可能性が示唆されたために、あわせてストレスによる関節破壊の過程におけるアグリカナーゼ-3の発現を検討する。 機械的刺激(メカニカルストレス)を細胞に負荷する実験系を構築した。0.33Hzの周期で16%または、1Hzの周期で20%細胞を伸展させる刺激を30分負荷として実施した。アグリカナーゼの発現を検討し、ADAMTS-4、5、9を含むアグリカナーゼがそれぞれ,異なる発現誘導パターンを示すことが明らかになった。(ADAMTS1;6時間で1.9倍、ADAMTS4;12時間で2.9倍、ADAMTS5;30分で1.5倍、ADAMTS9;12時間で2.7倍)またメカニカルストレス受容体に関する探索も行い、ヒトアグリカナーゼ-3のプロモーター領域(約2000塩基対)を得ることに成功した。様々な長さのプロモーター領域をPCR法で作成し、コンストラクトを作成した。これにより遺伝子発現制御に関する検討をルシフェラーゼアッセイによって実施した。OUMS-27細胞を用いたが、サイトカインによるプロモーター活性に明らかな変化を認めることができず、他細胞での検討が必要だと考えられた。
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Research Products
(3 results)