2005 Fiscal Year Annual Research Report
スペルミン合成酵素遺伝子の機能解析と植物分子育種への応用に関する研究
Project/Area Number |
05F05640
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Research Institution | 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 |
Principal Investigator |
森口 卓哉 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 果樹研究所・生理機能部, 室長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HE Lixiong 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 果樹研究所・生理機能部, 外国人特別研究員
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Keywords | ポリアミン / スペルミン合成酵素 / ACL5 / SPMS / リンゴ / 酵母two-hybridシステム / タンパク質相互作用 |
Research Abstract |
ポリアミン生合成系酵素遺伝子の一つである2種類のスペルミン合成酵素遺伝子(ACL及びSPMS)の生理的役割分担の解明のために、酵母のTwo-hybridシステムにより、ACL5とSPMSのそれぞれのタンパク質と相互作用を有する遺伝子を明らかにすることを目的とした。そのため、DNA結合ドメインを有するプラスミドベクターにACL5またはSPMSを連結し、転写活性ドメインを有するプラスミドには両遺伝子の発現レベルの高い組織由来のcDNAライブラリーを挿入して、酵母two-hybridを行っている。現在、positiveなクローンの選抜とそれらの塩基配列の解析を実施している。選抜したクローンが本当に相互作用を示すかをさらに確認した後、2種類のスペルミン合成酵素遺伝子の生理的な役割分担について考察する予定である。 さらに、これら2種類のスペルミン合成酵素遺伝子の生理的役割分担のもう一つの解明手法として、両遺伝子を過剰発現させた組換え体トマトの作成を試みた。そのために、ACL5とSPMSについて、アグロバクテリウム法用のコンストを構築してトマトへの感染を実施したが、現在のところ組換え体は獲得されていない。引き続き、トマトの品種を変えるなどして両遺伝子の導入を行う。
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