2006 Fiscal Year Annual Research Report
中間スケールの地震ゾーネーション -マクロ・マイクロ両スケールからのアプローチ-
Project/Area Number |
05F05654
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Research Institution | Building Research Institute |
Principal Investigator |
横井 俊明 独立行政法人建築研究所, 国際地震工学センター, 上席研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ソス マルガリャン 独立行政法人建築研究所, 国際地震工学センター, JSPS外国人特別研究員
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Keywords | 国際研究者交流 / 微動 / アレイ解析 / 空間自己相間法 / S波速度構造 / 表層地質 / Seismic Interferometry |
Research Abstract |
常時微動のアレイ解析によるS波構造探査手法のうち空間自己相間法の再検討を野外観測で得た微動観測記録及び最新の波動理論であるSeismic Interferometry理論に基づいて行った。空間自己相間(SPAC)法は既にある程度確立され実用段階に入っているが、アレイ形状の自由度、同時観測の必要性、ノイズの排除法等開発・改善すべき問題点が指摘されている。それらの中でも、特に複素コヒーレンス関数の性質とそれに基づくアレイ形状の自由度に焦点を絞って検討した。即ち、2つの正三角形アレイの組み合わせによる同時観測記録を使って、複素コヒーレンス関数の高次項の係数を評価した。加えて、全観測点での同時観測を要求しない2点空間自己相間法、直線アレイと従来の手法との比較検討を実施した。また、複素コヒーレンス関数の虚数部を使った、データ・クォリティーの評価が実際に可能か否かを検証した。これらは、平成18年度前半期に開催された日本物理探査学会及び日本地球惑星科学連合大会、また8月に実施された第3回地震動に及ぼす表層地質の影響国際シンポジウム(グルノーブル、フランス)、9月開催のヨーロッパ地震学・地震工学会議で発表された。また、平成19年度開催予定の日本地球惑星科学連合大会、7月開催予定の国際地震学地球内部物理学連合総会(ペルージャ、イタリア)、ゴビ・アルタイ地震50周年記念国際会議(ウランバートル、モンゴル)等で発表予定である。平成18年夏の野外観測では、長周期微動、短周期微動の三成分観測を実施し、上記の観点での検討を水平動に関しても行う準備を整えた。
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Research Products
(3 results)