2006 Fiscal Year Annual Research Report
超高解像度分子イメージング装置と新規治療案評価システムの構築
Project/Area Number |
05F05680
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
飯田 秀博 国立循環器病センター(研究所), 放射線医学部, 部長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SOHLBERG Antti Olavi 国立循環器病センター(研究所), 放射線医学部, 外国人特別研究員
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Keywords | バイオ関連機器 / 計測工学 / 生物生体工学 / 情報システム / 画像再構成 |
Research Abstract |
本研究では、以下の2つのことを行った。 1)正確なSPECT画像再構成法の開発 2)心臓SPECT撮像における最適化 1)については、再構成プログラム内に、光子の吸収、散乱、およびコリメータ開口による画像のなまりを補正するモデルを組込み、正確な再構成画像が得られるソフトウェアの開発を行った。この際、計算の高速化を行った。画像のなまり補正のために、実験を行い、補正のためのパラメータを得た。開発したソフトウェアの検証のために、モンテカルロシミュレーションを施行し、既存の方法に比べて、より実際の放射能分布に近い画像が得られた。また、既存の散乱線補正法の一つであるTDCS法で得られた散乱線補正結果と同様の補正効果が確認できた。 2)については、通常、SPECTによる心臓の撮像のためには、近接撮像とよばれる方法が使われているが、本研究においで開発した空間分解能の改善アルゴリズムを採用して、円軌道撮像をすることにより、近接撮像よりも、より実際の放射能分布に近いことを、コンピュータシミュレーション及び実験によって示した。また、ROC解析を行い、診断上も、円軌道撮像が優れていることを証明した。さらに、心臓撮像のためにコリメータの最適化を試み、高空間分解能用コリメータよりも、空間分解能補正を組み込んだ通常のコリメータの方が、より良い画質が得られることを示した。 以上の結果より、本研究で開発した画像再構成ソフトウェアは、臨床上、非常に有用であることを示唆するものである。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] PET/SPECT 分子イメージング研究の展望2006
Author(s)
飯田秀博, 渡部浩司, 林拓也, 寺本昇, 三宅義徳, 大田洋一郎, 銭谷勉, 越野一博, 猪股亨, 圓見純一郎, 佐藤博司, 山本秀明, 朴日淑, Sohlberg Antti, 黒川麻紀, 樋掛正明, 合瀬恭幸, 山内美穂
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Journal Title
INNERVISION 21(12)
Pages: 18-24