2007 Fiscal Year Annual Research Report
超高解像度分子イメージング装置と新規治療案評価システムの構築
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05F05680
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
飯田 秀博 National Cardiovascular Center Research Institute, 放射線医学部, 部長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SOULBERG Antti Olavi 国立循環器病センター(研究所), 放射線医学部, 外国人特別研究員
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Keywords | バイオ関連機器 / 計測工学 / 生物生体工学 / 情報システム / 画像再構成 |
Research Abstract |
本研究では、正確なSPECT画像再構成法の開発、および心臓SPECT撮像における最適化を目指した。以下の成果が得られた。 1) 統計学的理論に基づくSPECT画像再構成手法において、光子の吸収、散乱、およびコリメータ開口による画像のなまりを補正するモデルを組込み、正確な再構成画像が得られるソフトウェアの開発を行った。この際、計算の高速化を行った。画像のなまり補正のために、実験を行い、補正のためのパラメータを得た。開発したソフトウェアの検証のために、モンテカルロシミュレーションを施行し、既存の方法に比べて、より実際の放射能分布に近い画像が得られた。また、既存の散乱線補正法の一つであるTDCS法で得られた散乱線補正結果と同様の補正効果が確認できた。 2) SPECTによる心臓の撮像のためには、近接撮像とよばれる方法が使われているが、本研究において開発した空間分解能の改善アルゴリズムを採用して、円軌道撮像をすることにより、近接撮像よりも、より実際の放射能分布に近いことを、コンピュータシミュレーション及び実験によって示した。また、ROC解析を行い、診断上も、円軌道撮像が優れていることを証明した。すでにPhys Med Biolにて発表したとおり、現在臨床検査で行われている撮像プロトコルを大きく改善する可能性を示唆しており、大きな成果であると考えられる。さらに心臓撮像のためにコリメータの最適化を試み、高空間分解能用コリメータよりも、空間分解能補正を組み込んだ通常のコリメータの方がより良い画質が得られることを示した。 以上は2年間の成果としては十分に質が高い。本研究で開発した画像再構成ソフトウェアは、臨床上、非常に有用であり、今後多くの臨床研究に発展していくことが期待される。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] Absolute quantitation of regional cerebral blood flow in mouse using 1231-iodoamphetamine and pinhole SPECT.2007
Author(s)
Zeniya T, Watabe H, Ose T, Hayashi T, Teramoto N, Myojin K, Taguchi A, Sato H, Yamamoto A, Sohlberg A, Inomata T, Iida H.
Organizer
Brain'07 & BrainPET'07
Place of Presentation
Osaka.
Year and Date
20070520-24