2006 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯イネ科牧草における硝酸化成抑制に関する生理・生化学・遺伝的解析
Project/Area Number |
05F05687
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Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
グントール V.スバラオ 独立行政法人国際農林水産業研究センター, 生産環境領域, 主任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ゴパルクリシュナン S 独立行政法人国際農林水産業研究センター, 生産環境領域, 外国人特別研究員
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Keywords | 硝酸化抑制 / Methyl Furulate / Methyl-p-coumarate / 根分泌物 / 土壌微生物 |
Research Abstract |
研究のテーマは、以下の二つである。 1 熱帯牧草である、Brachiaria humidicola(BH)の根からの硝酸化成抑制(NI)物質の単離と同定 2 BHの根から抽出したNI物質が土壌細菌へ及ぼす影響 1 BHの根からのNI物質の単離 NI物質を薄相クロマトグラフィー、固相抽出法など様々な方法で単離を試みた。その結果オープンカラムクロマトグラフィーとHPLCを組み合わせた方法で、二種類の硝酸化成抑制物質を単離、同定した。これらの物質はmethyl-p-cumarateとmethyl ferulateであった。これら二種類の物質はイネ科牧草の細胞壁の構成物質で、ストレス環境下で放出され、昆虫や細菌からの防御に重要な働きがある。 2 BHの根から抽出したNI物質が土壌細菌へ及ぼす影響 アンドソルにおいて、40AT g soil^<-1>のNI物質処理により、アンモニア酸化細菌(AOB)は影響されないが、亜硝酸酸化細菌(NOB)は影響されていた。30AT g soil^<-1>のNI物質処理した台地黄色土において、AOBとNOBの数を減少が確認された。
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Research Products
(1 results)