2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05708
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
國友 浩 Kyoto University, 基礎物理学研究所, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ALBERTSSON Cecilia 京都大学, 基礎物理学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | T-双対性 / ポアッソン・リーT双対性 / ドリンフェルト対 / D-ブレイン / 糊付け行列 / 超対称量子力学 / フラックスコンパクト化 |
Research Abstract |
ボアッソン・リーT(PLT)-双対性は通常のT-双対性の一般化であり、これによって標的空間が等長対称性を持たない場合でも、ドリンフェルト対と呼ばれる異なる標的空間上に等価な模型を構成することができる。今年度は、チェコ工科大学のHlavaty氏、Snobl氏と共同でPLT双対性を念頭に置きつつ境界条件を解析し、互いに双対な標的空間が、必ずしもドリンフェルト対の同じリー代数分解に属する必要がないことを発見した。このとき正準変換は通常のPLT変換から変更を受けるが、我々はこれを用いて糊付け行列の双対、あるいは多重対変換性を導き、これらの写像の無矛盾性を解析した。この仕事は現在投稿中であるが、eprintとして既にarXiv:0706.0820[hep-th]に発表されている。 また、基研の木村哲士氏と共同で、曲がった空間上のN=4超対称量子力学を考え、そこでの微分演算子、及び対応する超対称電荷を定義し、その妥当性を確かめ、最終的には捩率を持つ多様体の場合に拡張することを試みている。これに成功すれば、超弦理論のフラックスを含むコンパクト化に対して、有用な道具立てを与えると期待される。
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Research Products
(3 results)