2007 Fiscal Year Annual Research Report
村上春樹の文学テクストにおけるジェンダーの問題:現代日本文化における日常性の分析を中心に
Project/Area Number |
05F05728
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
エリス 俊子 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
OTOMO RIO 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 日本文学 / ジェンダー / 日常性 / 村上春樹 / 三島由紀夫 / 金原ひとみ / オーストラリア |
Research Abstract |
1.金原ひとみに関して書いた論文に推敲を重ね、「少女を読む少女」(青山とも子編Routledge社)の一章として2008年の出版を予定している。この論文は1995年以降に登場した村上春樹以降の若手作家に現れる傾向を探りつつ、女性、文体、近代的主体の行方を追った研究の一環である。 2.その後村上作品に戻って、脱ジェンダーが実は女性性を隠蔽するシステムとなっている点を分析し、最近の作品「アフターダーク」における日常と非日常の空間の表象を考察した。この研究は「少女、身体、そして国家」、「文学と言語における空間と時間」という二つの学会に向けて書かれ、共に、単行本の一章として出版が予定されている。 3.さらに、「やおいマンガの語りと欲望の消費」という小論文を書き、マンガやライトノベルのジャンルの語りに現れる日常性にも目を向け、現在出版に向けて推敲中である。 4.ウェブ・ジャーナル「日本近代文学:フェミニズム文学批評」の立ち上げは、若干の遅れはあるものの進行中で、来年9月にタスマニア大学(豪州)にて「日本研究科で文学を教えるためのワークショップ」を開催し、その際同時にこれを立ち上げる予定。
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Research Products
(3 results)