2005 Fiscal Year Annual Research Report
フォトニックインターネットのための大容量トラヒックの収容設計に関する研究
Project/Area Number |
05F05731
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村田 正幸 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GOSSE Wedzingna 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | フォトニックネットワーク / 波長分割多重 / WDM / GMPLS |
Research Abstract |
WDM技術によってネットワークに収容可能なトラヒック量が増大するにともない、ネットワーク機器の障害が発生した時のデータ損失量も大きくなる。そのため、障害からの復旧手法としてWDMを用いたプロテクション方式が考えられている。一方、光通信技術の進展にともない波長変換技術の実現が現実的になりつつあるが、波長変換の技術的な実現性が満たされたとしても、光パスネットワーク全体に波長変換器を導入するのは高コストとなる。本研究では、フォトニックネットワークにおいて信頼性を高めつつ、動的に変動するトラヒック要求に対応するための波長変換器配置問題に取り組んでいる。本年度は、波長分割多重技術に基づくWDMネットワークにおいて波長変換器の配置問題と経路選択手法を検討し、計算機シミュレーションにより評価を行った。まず、計算機シミュレーションを用いて波長変換器の不足しているノードに優先的に波長変換器を配置するアルゴリズムを提案した。次に、階層グラフを用いた波長ルーティングアルゴリズムを提案した。波長ルーティングアルゴリズムでは、利用可能な波長変換器を効率的に利用するように資源コストを設定することで、適切なプライマリパスとバックアップパスを選択している。計算機シミュレーションの結果、ノードの波長変換器数を25%に抑えたとしても、棄却性能の劣化がほとんどみられず、波長変換器が十分にある場合と同等の性能を達成できることを明らかにした。
|
Research Products
(1 results)