2007 Fiscal Year Annual Research Report
人工知能を用いることによるコンクリートの内部構造を反映した直接引張強度の予測
Project/Area Number |
05F05744
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
秋田 宏 Tohoku Institute of Technology, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AITERMAN D. 東北工業大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 人工知能 / 引張軟化曲線 / 直接引張 / 試験方法 / コンクリート / 破壊力学 |
Research Abstract |
引張軟化曲線を推定できるデータベースを開発することは、難しい直接引張試験を行なわずに済むため構造設計上の貢献が大きい。推定の基になるデータとして最低でも8配合分の実験が必要であり3か月程度の期間を要する。当初計画より遅れて実験開始が9月になったため、終了は特別研究員帰国後の12月にずれ込んだが、予定した実験をすべて実施した。その後特別研究員不在ではあるがデータ整理を行ない対外発表できる状態に達した。遠からず当該結果を内国雑誌と欧文誌に投稿する予定であり、特別研究員とは帰国後も必要な連絡を取りながら共同研究を継続している。 寸法効果の実験については予定どおり実施し、得られた結果を受入研究者が2008年7月オーストラリアのパースで開かれる国際会議で発表することに決定している。引張軟化曲線の寸法効果を取り上げた例は世界で始めてである。 蛍光樹脂含侵法によるひび割れ検出実験は、データベース用の実験が遅れたため特別研究員の帰国前に実施できなかったが、帰国後に継続する予定で準備を進めている。 今年度の特別研究員の研究発表は、蛍光樹脂含侵法によるひび割れ検出実験について5月のセメント技術大会(東京)で、数学的処理による引張軟化曲線の標準化について7月のコンクリート工学年次大会(仙台)で、人工知能を適用した引張軟化曲線の標準化について7月の国際会議(ドイツ・シュツッツガルト)で行なった。
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Research Products
(1 results)