2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05781
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
王 志剛 Gifu University, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LIN Qiquan 岐阜大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 塑性加工 / 冷間鍛造 / 板成形 / 金型 / 金型材料 / 疲労破壊 / 焼付き |
Research Abstract |
近年,国際調達の深化に伴い,国内製造業はこれまでにない厳しいコスト及び品質競争にさらされている.このような背景で仕上げ加工を必要としない精密鍛造法は今後益々重要な工法になると思われ,その金型寿命を抜本的に向上させる技術が望まれている.本研究は精密鍛造用金型の長寿命化を実現するための金型最適設計法の構築を目的とし,今年度は以下の各項目について検討を加えた. 1.金型疲労破壊の支配因子の定量化 観測された疲労起点における各種力学的因子,き裂の進展方向の必然性を判別できる因子を金型破壊の支配因子として抽出し,鍛造加工における金型の応力解析を行った。き裂起点周辺の引張応力とせん断応力が大きく,観測結果と一致する解析結果が得られている。 2.金型材料の塑性変形特性の測定 上記の解析精度を保証するために,金型材料(超硬合金)の圧縮応力-塑性ひずみ関係を測定した.試験片に直接ひずみゲージを貼り付けることによりかなり高精度のデータが得られた.実加工時に金型の温度は200℃にあると予想されるため,200℃における特性測定はレーザ変位計を用いて測定した.さらに材料の硬さデータから圧縮応力-塑性ひずみ関係を推測する手法を確立した. 上記の研究成果のほかに,金型の焼付きによる摩耗に関する研究も行った.絞り加工における焼付きの生成,成長プロセスを詳細に観察し,すべり距離としわ抑えの影響を実験的に明らかにした.
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