2006 Fiscal Year Annual Research Report
グリッドのプログラミングモデルProActiveを大規模テストヘッド上でGridRPCなどと比較する
Project/Area Number |
05F05791
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松岡 聡 東京工業大学, 学術国際情報センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BADUEL LAURENT 東京工業大学, 学術国際情報センター, 外国人特別研究員
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Keywords | グリッドモニタリング / 自律計算 / P2Pオーバーレイネットワーク / ゴシッププロトコル |
Research Abstract |
グリッドの規模の拡大につれて、システム、アプリケーションの構築を行う管理者やプログラマへの負担は増大している。このため、本年度は自律計算、特にグリッド環境における適応について調査した。また、自律計算を行うための効率的なグリッドモニタリングシステムの提案と検証を行った。 グリッドシステムの自律的な運営は、構成、最適化、復旧、保護を自律的に行うことによりなされる。これらには、スケーラブルなグリッドモニタリングシステムが必要不可欠である。 現在のモニタリングシステムの問題点は、中央管理型であり、また構成の静的な決定を前提とすることである。中央管理型は単一故障点が存在し、ボトルネックを発生させる。また、大規模システムにおいて、すべての構成ノードの位置を正確に知る必要がある環境の静的構成は管理者に大きな負担を与える。 これらの問題を解決するために、本研究ではpeer-to-peerオーバーレイネットワークとgossip型のマルチキャストを用いて、Grid Monitoring Architectureに準拠したスケーラブルで頑健なモニタリングシステムを提案した。 gossipプロトコルは完全にスケーラブルであるが、大量のメッセージを生成する。このメッセージはネットワークに大きな負荷を与えてしまう。このため提案システムは有向非循環グラフを自動的に構成し、不必要な通信を避けることによりメッセージ量の削減を実現した。また現在は有効期限切れのメッセージを積極的に排除する実験を行っており、予備評価の結果、最大で60%のメッセージ量削減を確認した。
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Research Products
(3 results)