2007 Fiscal Year Annual Research Report
グリッドのプログラミングモデルProActiveを大規模テストベッド上でGridRPCなどと比較する
Project/Area Number |
05F05791
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
松岡 聡 Tokyo Institute of Technology, 学術国際情報センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DADUEL Laurent 東京工業大学, 学術国際情報センター, 外国人特別研究員
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Keywords | グリッドモニタリング / 自律計算 / P2Pオーバーレイネットワーク / ゴシッププロトコル |
Research Abstract |
これまで、自律的でスケーラブルな効率の良いグリッドモニタリングシステムの構築を行ってきた。このモニタリングシステムは自律的に動作するためにP2Pネットワークを通して、情報のやり取りを行う。一般的にシステムのモニタリングは、イベントのモニタリングを行い、その結果得られた情報を必要とするシステムへ通信することにより行われる。 現在のモニタリングシステムの問題点は、中央管理型であり、また構成の静的な決定を前提とすることである。中央管理型は単一故障点が存在し、ボトルネックを発生させる。また、環境の静的構成は大規模システムにおいて、すべての構成ノードの位置を正確に知る必要があり管理者に大きな負担を与える。これらの問題を解決するために、我々はP2Pネットワークの大規模性、単一故障点の回避による頑健性を利用した自律的モニタリングシステムを提案した。提案システムを利用することにより、自律構成、自己最適化、自己回復、および自己保護が実現可能となり、システムの完全な自律運用が可能となった。 本年度は、上記提案の開発を進めた。これまでのプロイタイプは、自律構成を実装し、実環境で運用可能であった。これに加え、システム運用時の振る舞いを利用した自己最適化を実装した。自己最適化は通信量、分散データベース、情報の分散速度、システムの適応性と動的なサイズ決定、グリッドサービスの協調性、システムを構成するコンポーネントの構成に焦点をあてて行っている。
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Research Products
(1 results)