2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05798
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高見澤 磨 東京大学, 東洋文化研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PAULES Xavier 東京大学, 東洋文化研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 中華民国 / 広州 / 広東 / 麻薬 / 賭博 / 人身売買 / 売春 / 買春 |
Research Abstract |
標記課題につき、平成18年度においては以下の作業が完成した。 1、東京大学東洋文化研究所及びその他日本国内機関所蔵関連資料のリストはすでに17年度内に完成していたが、そこにリストアップされたもののうち約半数の内容確認を終了した。 2、広州において当時の事情を知る人への聞き取り調査を行った。 3、第25回広東研究会(6月、東京)においてOpium Politics in Canton and Their Influence on the Social and Spatial Presence of Opium in the City(1906-1937)と題する報告を行った。 4、第30回欧州中国学会(8月、スロベニア)においてMaking Distinction : High-Class Opium Houses in Guangzhou during the 1930'sと題する報告を行った。 5、上記活動により、アヘン及び賭博についての社会史的位置づけ、とりわけ貧困層のおろかな行為として論じられることの多かったことについて、社会実態及びそれらを社会問題としてとりあげた人々の認識の両面からの研究に一定の進展が見られた。また、人身売買や売買春との関連についても同様の視点からの研究を進めた。とくに高級アヘン館の実態については、一方でその名とおりの作りとサービスを持ちつつ、社会的上層ではない人々にも、彼らに見合った各種のサービスが行われたことについて詳細に論じた。
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Research Products
(4 results)