2005 Fiscal Year Annual Research Report
故障・リサイクル生産システムのモデル化,その統合システムを仮想生産シミュレータとしてプログラム化し,自動車,家電などの実生産に応用する
Project/Area Number |
05F05808
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
山本 秀彦 岐阜大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JAMALI Mohamaed Anouar 岐阜大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 生産システム / コンカレントシステム / 多品種生産 / ジャスト・イン・タイム生産 / 離散型シミュレーション |
Research Abstract |
本研究は,環境に適合した,リサイクル可能な製品を生産するための,製品設計から生産設備設計,製造にいたる過程をコンカレントに決定していくコンカレント生産システムの開発である. そこで,本年度は,実際の製造業の見学を行い,現状調査した.イビデン(株)(岐阜県大垣市),本田自動車工業鈴鹿事業所(三重県鈴鹿市)の見学を行った. 同時に,コンカレント生産システムの定義づけを行う.すなわち,生産に関する複数の設計過程を同時に行う,すなわち同時に解を求めることと定義した. この定義に基づき,本研究では,製造過程で不良品となった製品を,再投入して利用する,複数のバイパスラインを持つ多品種生産ラインについての,コンカレント生産システムの研究を行った.はじめに,複数のバイパスラインを持つ多品種生産ラインのモデル化を行った. そして,この複数のバイパスラインを持つ多品種生産ラインの各工程の前に設置するバッファ数を取り上げ,これの最適な個数を決定することを研究目的のひとつとした. さらに,バッファ数が決定すると,対象とする複数のバイパスラインを持つ多品種生産ラインのレイアウト設置図画作成できる. そこで,本研究では,この異なる設計解(バッファ数とレイアウト設置図)を同時に求める,コンカレント生産システムの開発を行うことを決めた.
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