2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05F05812
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
粟井 郁雄 Ryukoku University, 理工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ARUN KUMAR SAHA 龍谷大学, 理工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | メタマテリアル / 人工誘電体 / 人工反磁性体 / ディスク共振器 / 異方性 / スプリアス特性 / 無負荷Q |
Research Abstract |
直径の小さい銅球及び銅円板を人工分子として用いて、ディスク状共振器を作製した。前者はその対称性により等方媒質、後者は異方性媒質とみなすことが出来る。さらに前者は各人工分子が周回電流によって磁気モーメントを持ち、それが印加磁場と逆方向を向くので比透磁率が1より小さくなる。したがって反磁性体共振器という事が出来る。この共振器の特徴としてモード間隔が等方性共振器より大きくなるため、スプリアス特性の優れた共振器を作製できる見通しを得た。 一方後者においては異方性によって特定の方向の電界に対してのみ比誘電率が大きくなるためモード選択性が良くなり、やはりスプリアス特性の良い共振器となる。現在どちらについても実験を進めつつあり、近く結果が出るものと期待される。 さらに円板状人工分子の共振器無負荷Qへの悪影響を減らすため、円板厚さを薄くする事による損失の低減を試みている。現在は円板厚が通常の場合でも予想外に大きな損失が観測されるので、その原因究明中である。
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Research Products
(5 results)