2005 Fiscal Year Annual Research Report
胚体外中胚葉に発生する血液造成と血管形成幹細胞の初期の循環の研究
Project/Area Number |
05F05878
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
GUO jun Sheng 独立行政法人理化学研究所, 初期発生研究チーム, チームリーダー
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MCINTYRE Brendan Alexander Sebastian 独立行政法人理化学研究所, 初期発生研究チーム, 外国人特別研究員
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Keywords | ニワトリ / 胚 / 血管内皮前駆細胞 / 血球細胞 / 幹細胞 / 細胞分離 / 定量的PCR / 遺伝子チップ |
Research Abstract |
この研究計画は発生初期の血管系に存在する前駆細胞を特徴づけ、追跡するために分離することを目的としている。それは血球細胞や血管内皮前駆細胞に加えて、発生初期の血管系は同様に他の役割を運命づける幹細胞に対するニッチを含むと考えられていることに起因している。本研究においては、この問題に取り組む予定である。初期発生研究チームにおいて、初期段階としてニワトリ胚の発生学の基礎と組織化学的技術を学んできた。さらに、蛍光標識で細胞を分類するFACS技術の習得にも取り組んだ。最初の実験においては、候補のタンパク質について市販の抗体を用いた免疫組織化学技術により検証した。抗体はニワトリに交差することが明らかであり、初期胚の血管系においておそらく幹細胞のマーカーと予想されるタンパク質に対するものを使用した。さらに、発生初期のニワトリ胚心臓から採取された血液を用いて、勾配遠心法により血液中に存在する異なった細胞群の沈降分離を行った。最近、FACSは勾配遠心法と蛍光標識された抗体を用いた免疫標識法により血球細胞の分離に使用されるようになってきた。細胞分離とそれを特徴づけるための方法は、異なった発生段階の胚より採取した血液を、単一の細胞として形態学的規準によって分離することである。それら細胞について、幹細胞マーカーの発現レベルを分析した。今年度の研究としては、FACSの解析を継続して行う他、さらに定量的PCR及び遺伝子チップを行い、分離された細胞集団の特性についてより深い解析を試行している。
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