2006 Fiscal Year Annual Research Report
統合的アプローチによる東南アジアの民主化比較研究:国家-市民社会分析を中心として
Project/Area Number |
05J00209
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
五十嵐 誠一 富山大学, 人間発達科学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | 市民社会 / 民主化 / 民主主義 / フィリピン / ミャンマー |
Research Abstract |
今年度は前年度と同様にフィリピンを東南アジアの民主化比較の出発点と位置づけ、マルコス体制崩壊過程の市民社会の実態を把握するために引き続き現地調査を行った。この調査を踏まえ、2006年11月に開催された第1回国際フィリピン研究会議では、"The Role of Civil Society toward Democratic Development in the Philippines : Focus on the Aspects of Electoral Governance"と題する報告を行った。この報告の内容は論文としてフィリピン政治学会の学会誌であるPhilippine Political Science Journalに投稿し、査読者から修正の要請を受けたため、現在はその修正作業に取り組んでいる。 前年度にアジア政経学会の学会誌である『アジア研究』に投稿した「マルコス体制崩壊過程における市民社会の実相:民主化をめぐるヘゲモニー闘争のダイナミズムに着目して」については査読者から修正の要請を受けたため、適切な修正を施し再投稿し、2007年1月に公表した。 また、今年度はフィリピンに加えてミャンマーについての調査も進めた。現地調査を踏まえて、ミャンマーの市民社会の実態と民主化の行く末について、聞き取り調査を踏まえながら見識を深めた。 分析枠組みに関しては、今年度に提出した博士論文の中で国家-市民社会アプローチの精緻化に取り組んだ。同論文の国家-市民社会アプローチの部分を論文として学会誌に投稿することを予定している。
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Research Products
(1 results)