2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J00336
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
望月 悦子 早稲田大学, 理工学術院, 特別研究員(PD)
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Keywords | 昼光照明 / 不快グレア / 輝度分布 / 快適性 / 省エネルギー / 光ダクトシステム / 変動 |
Research Abstract |
直射日光は、量・方向ともに変動が大きく空調負荷を増加させるため、遮蔽するのが通常である。しかし、昼光導入により人工照明が消灯できれば、省エネルギーは達成される。高エネルギー・高効率である直射日光の利用は不可欠である。その際、直射日光の問題点である量・方向の変動、不快グレアを解消するためには、窓システムが必要不可欠となる。 昨年度に引き続き、光ダクトシステムにより昼光照明を行う住宅内にて、夏季の環境測定および昼光照度の変動に対する許容性に関して被験者実験を行った。被験者は作業の難易度が異なる2条件で、光ダクトシステムにより昼光照明を行う実大の住宅居間に滞在し、作業面の明るさが変化したと感じた際に随時申告、変動が不快であったか否か、作業に支障があったか否かを判断した.結果、作業の難易度によって、被験者が明るさの変動を知覚する照度変動比に有意差はなかった。また作業に支障のあった明るさ変動でも、必ずしも不快に感じる訳ではないことがわかった。 また最も一般的な昼光導入方法の一つである窓面からの昼光導入では、窓面が大きいグレア源となり、在室者に不快グレアをもたらすことがある。この場合、窓面内には天空部分と地表部分とで一様でない輝度分布が生じるが、現在提案されている不快グレア評価式は、いずれも均一な輝度分布を想定している。窓面の不快グレア評価を目的として、輝度分布のある光源からの不快グレアについて被験者実験を行った。地表面高さ2条件、背景輝度2条件、窓面の平均輝度2条件、天空部分と地表部分の輝度対比5条件の組み合わせについて実験を行った。結果、窓面の平均輝度が等しくても、輝度対比が大きいほど、不快グレアは高くなった。被験者の申告結果に基づき、従来の大きい光源による不快グレア評価式PGSVを光源内の輝度対比によって補正した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Field Measurement on Visual Environment in Office Building Daylit from Inner Light Courts in Japan2006
Author(s)
Mochizuki, E., Watanabe, S., Kobayashi, K., Wei, Y., Tanabe, S., Takai, H., Shiratori, Y.
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Journal Title
Proceedings of Healthy Buildings /IAQ'06 Vol.II
Pages: 201-206
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