2005 Fiscal Year Annual Research Report
情報通信技術の適用を考慮したコミュニティケアシステムに関する研究
Project/Area Number |
05J00387
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
BOLT Timothy Barry 早稲田大学, 国際情報通院研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 標準化 / 医療・福祉情報化 / 地域統合ケア / 電子政府 / XMLメッセージング / 高齢者在宅ケア / 情報品質 |
Research Abstract |
今年度は、高齢者のコミュニティケアに関連するネットワークとメッセージングにおける技術的動向に加えて、これらに影響を与えている政治、経済及び社会学的な要因について、英国と日本の両国でインタビューによる調査を行った。また、関連の国際標準化団体の動向としてISO/TC215並びにHIMSS Global Health Information Technology Summitからも情報の収集を行った。コミュニティケア支援の情報通信技術動向について調査した結果、1.ケアサービスの調整に関するメッセージングと2.在宅ケア環境において各種センサからモニタリングデータを送信するためのメッセージングの2つが重要なアプリケーションであることが分かった。 これらの研究成果と方法論については、デンマークにて開催された4th International Conference on Healthcare Technology Managementにおいて論文発表を行った。報告では、HL7国際標準化会合の場で提案されたコミュニティケアメッセージ標準のメッセージングやアクションダイアグラム、ストーリーボードなどの各国において示された類似の先行事例との比較結果について記している。 また、ケアに関するメッセージングや遠隔モニタリングサービスを支援するために求められる技術基盤についての考察について記した論文を、International Journal of Healthcare Technology and Managementへ投稿した。該当論文では、データを一元管理するのではなく、むしろメッセージング環境を整備することによって、関連の組織において分散して管理していくことが求められていること、そのための技術要素として標準語句の利用とXML標準の導入が重要であることについて記している。 また、英国のNHS (National Health Service)が取り組んでいるケア支援のための情報通信基盤整備の動向については、早稲田大学において開催された第三回ユビキタスヘルスケアフォーラムにおける招待講演として発表した。
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Research Products
(3 results)