2007 Fiscal Year Annual Research Report
インターミッテンシー・カオスのモデリングと大規模結合系への応用に関する研究
Project/Area Number |
05J00558
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
上手 洋子 The University of Tokushima, 大学院・ ソシオテクノサイエンス研究部, 特別研究員(PD)
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Keywords | インターミッテンシー / カオス回路 / 大規模系 / 複雑系 / 同期現象 / 結合発振器 / CML / ニューラルネットワーク |
Research Abstract |
本年度の研究計画は、これまでに得られた研究成果をもとに、実際の実物理システムで観測される複雑現象をモデリングする方法を提案することであった。特別研究員は、より実際の状況と合うように、結合発振器の結合抵抗の値がプラス・マイナスに切り替わるシステムを提案し、さらにはその切り替わりにタイミングミスマッチを与えた場合の同期現象について調査を行った。 主たる結果は以下の通りである。 1.タイミングミスマッチを伴う結合発振器系でみられる複雑パターン 結合抵抗に時間によって抵抗の値がプラス・マイナスに切り替わる時変抵抗を用いた結合発振器システムにおいては、時変抵抗のスイッチング周波数によって、非常に興味深いパターン(位相伝播波、複雑パターン、クラスタリング)を生成することを観測した。 2.パラメータ誤差を伴う結合発振器系で観測される同期現象 ある発振器の発振周波数に誤差を与えた場合の同期現象について調査を行った。周波数誤差の大きさによって、発振停止、独立発振、ダブルモードなどの現象を観測することができた。また、周波数ごとに同期する、グループ同期なども確認することができた。
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Research Products
(4 results)