2005 Fiscal Year Annual Research Report
光照射下でのメタロシリケートゼオライトの新規な創製とその光触媒としての応用展開
Project/Area Number |
05J00846
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
胡 芸 大阪府立大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | メタロシリケート / 紫外光照射合成法 / 光触媒 / 局所構造解析 / NO_x分解 / 軽炭化水素の部分酸化 |
Research Abstract |
各種ゼオライトやシリケートの合成、特に高温高圧で長時間を要する合成と比較して紫外光照射の効果について検討し、紫外光照射下で、Ti、V、Mo、Crなどの遷移金属イオンを含有したメソ多孔質シリカを室温かつ短時間での新規合成を試みた。また、ホトルミネッセンス(発光)、XAFS、XRD、FT-IR、UV-Visなどの各種分子分光法を用い、合成したメタロシリケートに組み込んだ遷移金属イオン周辺の局所構造の解析を原子・分子レベルで行うとともに、NO_xの分解、軽炭化水素の部分酸化などの光触媒反応性について検討した。 原料溶液を室温で紫外光照射することで、短時間に規則正しいヘキサゴナル構造を有するV,Ti,Mo,Crなどを骨格内に組み込んだMCM-41メソ多孔質シリカが合成できることを見いだした。合成したV-MCM-41は光触媒として、プロパン共存下でのNOの分解反応とプロパンの部分酸化によるアセトンの生成反応に高い反応性を有することを見いだした。また、VとTiを同時に組み込んだV-Ti-MCM-41光触媒は、V-MCM-41よりもアセトン生成の収率と選択性が高いことを見いだした。それが、V-Ti-MCM-41はV-MCM-41に比べ、励起状態のV酸化物種のO_2との相互作用が弱く、アセトンやプロピレンのCO_2への完全酸化が進行しにくいことに起因することを明らかにした。
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Research Products
(5 results)