2006 Fiscal Year Annual Research Report
イスラーム諸国における初等教育制度受容に関する国際比較研究
Project/Area Number |
05J01061
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
日下部 達哉 京都大学, 大学院教育学研究科, 特別研究員(PD)
|
Keywords | イスラーム諸国 / 初等教育制度受容 / 国際比較研究 |
Research Abstract |
本研究の第1の目的は、イスラーム諸国における初等教育制度受容を、国内比較分析の手法を用い国内的な多様性描写を行うことである。第2に、相対化が施された各国の事例を国際比較分析の俎上にのせ、イスラーム諸国住民における初等教育制度受容の共通点と相違点を明らかにすることである。平成18年度は3年計画のうちの2年目にあたる。本年度は、研究方法論についてさらに研究を深化させるために、日本および諸外国における比較教育学理論の文献的研究および、比較理論の最新動向把握を進めた。また、イスラーム諸国におけるムスリムのみならず、先進国であるアメリカ(ロサンゼルス、サンフランシスコ)に住むムスリムに、本研究に関してのインタビューを行い、ヒンドゥーの卓越するインドにおけるムスリムにもインタビューを行った。そうした、本研究の枠組みの外側にあるムスリムを調査することで、将来的に研究の相対化を促進できると考えた。また今後、本研究の意義を再考する上でも、本年度の調査は重要な示唆を提供した。 前年度からの研究成果も含め、第42回日本比較教育学会(2006.6.24-25:広島大学)、第58回九州教育学会(2006.11.25-26:長崎大学)、第5回アジア比較教育学会(2007.1.8-9:香港大学)においてそれぞれ、口頭発表を行った。
|
Research Products
(2 results)