2005 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカ熱帯雨林における人間活動と森林生態系との関わり
Project/Area Number |
05J01089
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
四方 かがり 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | アフリカ熱帯雨林 / 焼畑農耕 / 生業活動と植生変化 / 生態史 / マクロシステムの影響 / プランテイン・バナナ / カメルーン |
Research Abstract |
本年度は、これまでの研究成果を、以下のとおり発表(項目1.,2.)するとともに、現地調査(項目3.)を行った。 1.口頭発表 (1)四方 篝「森に刻まれた歴史-カメルーン東南部熱帯雨林Dja川流域における焼畑農耕民の生活と森林植生」日本アフリカ学会第42回学術大会(2005年5月28日,於;東京外国語大学) (2)四方 篝「カメルーン東南部熱帯雨林における焼畑農耕民の居住・生業活動と植生変化-歴史生態学の試み」第15回日本熱帯生態学会年次大会(2005年6月11日,於;京都大学) (3)四方 篝「バナナがそだつ森-カメルーン東南部熱帯雨林の焼畑農耕」第40回民族自然誌研究会(2005年7月23日,於;京大会館) 2.ニュースレター (1)四方 篝.2006.「森は何を語るのか?-カメルーン東南部の熱帯雨林に暮らす焼畑農耕民の生活と森林植生との関わり」日本熱帯生態学会ニューズレターNo.62.1-7. 3.現地調査 平成17年10月25日〜平成18年2月25日の4ヶ月間、カメルーン共和国東部州の熱帯雨林帯において、人びとの農耕活動(特に商品作物となるカカオ栽培)が森林植生にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的として、以下のような現地調査を行った。調査結果については、今後、分析を進め、来年度中に投稿論文としてまとめる予定である。 (1)基本的気象データ(気温・湿度・降水量)の観測をおこない、データロガーを用いて記録した。 (2)プランテイン・バナナ栽培を中心とした焼畑農耕システム、及びカカオ栽培について、農法や土地利用に関する参与観察、聞き取り調査、及び収穫量や畑の面積の測定などを行った。 (3)原生林、遷移段階の異なる二次林、焼畑、及びカカオ園内において、植生調査・標本収集、及び土壌採集を行った。 (4)カメルーン農業省、国際農業研究機関において、資料の収集、及び研究者との意見交換を行った。
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