2005 Fiscal Year Annual Research Report
ワーキングメモリの注意制御を支える高次情報処理の検討
Project/Area Number |
05J01506
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大塚 結喜 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ワーキングメモリ / 注意制御 / 前部帯状回 / 高次認知 / 前頭前野 |
Research Abstract |
注意制御はワーキングメモリにおいて干渉や妨害に直面しても適切な情報を活性化させられる機能であり,読解力や推論などの高次認知の個人差に強い影響を与えていることが知られている.注意制御で行なわれている情報処理の実態については未だ不明な点が多いが,注意制御の中核を支えているのは前部帯状回(ACC)という脳領域であることが明らかにされている。本年度は機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、注意制御の中核を支えている前部帯状回(ACC)という脳領域が加齢の影響で活動低下を示すことをニューロイメージングの側面から明らかにした。この研究成果を、The 6th International Forum on Language, Brain, and Cognition (December 2005)、International Seminar on Executive Function, Inhibitory Control and Theory-of-Mind (March 2006)、日本心理学会(2005年9月)および関西心理学会(2005年11月)で発表し、更に研究論文としても「言語性ワーキングメモリのfMRIによる検討-加齢が前部帯状回(ACC)-前頭前野(PFC)ネットワークに及ぼす影響-(2005,生理心理学と精神生理学,23,pp.11-18)」および「高齢者のワーキングメモリ-前頭葉仮説の検討-(2005,心理学評論48,pp.518-529)」を発表した。
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Research Products
(2 results)