2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J02125
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
銭廣 十三 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 不安定核 / 中性子スキン / RIBF / 陽子弾性散乱 / 中性子密度分布 |
Research Abstract |
現在の原子核研究では、不安定核において顕著になる様々な現象(中性子スキンやハロー等)が注目を集めている。これに伴って、安定核をターゲットにしてきたこれまでの加速器にかわり、不安定核の大強度ビームを使用できる加速器が新たに建設されている。日本においても理化学研究所に大強度不安定核ビームファクトリー(RIBF)が建設中である。すでに我々は安定核において陽子弾性散乱から中性子密度分布を正確に抽出することに成功してきた。この方法を不安定核に応用することで、中性子過剰な不安定核で見られる中性子スキンの起源を明らかにするため、放射線医学総合研究所での実験を進行中であり、理化学研究所のRIBFでの主要プロジェクトとして実験準備、開発を行ってきた。 今年度は、9月にこれまでの研究成果であるCaアイソトープの中性子密度分布の系統的変化についての報告をハワイでのアメリカ物理学会と日本物理学会の合同学会において行った。 また現在開発中の検出器群である反跳粒子スペクトロメータ(RPS)のテスト実験を、理化学研究所や放射線医学総合研究所、東北大学サイクロトロンラジオアイソトープセンターにある加速器を用いて行い、この2月には最終的なセットアップでの最終テスト実験を放射線医学総合研究所のHIMACで行い相応の成果を得た。 これにより現在来年度(18年度)の夏にHIMACで行う予定の核子あたり300MeVの^<20>O不安定核ビームによる陽子弾性散乱の本実験に向け目下準備中である。 また阪大核物理研究センターにおいても予定されている^<16,18>Oの陽子弾性散乱実験に向け準備を進めている。
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