2005 Fiscal Year Annual Research Report
話し言葉音声の効率的なアーカイブ処理と対話的な検索
Project/Area Number |
05J02201
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
翠 輝久 京都大学, 学術情報メディアセンター, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 音声対話 / 情報検索 / 文書検索 / 検索要求明確化 |
Research Abstract |
情報を検索するタスクにおいては、人と人の間で行われているような対話的な手法により検索要求の意図を理解することが重要と考えられる.本研究では、テキストで記述された文書集合を話し言葉音声で検索するシステムにおいて,ユーザの漠然とした検索意図を明確化するための対話戦略を提案した. 具体的には,ソフトウェアサポートタスクを対象として,検索要求が漠然としているために非常に多くの候補が該当する場合に,効率的にユーザの検索要求の意図を明確化するための質問を生成する手法を提案した.質問集合は,係り受け情報を利用したボトムアップの知識と文書集合のメタデータといったトップダウンの知識を利用して用意する.システムが生成する質問を選択する基準として,候補の絞り込み効果の大きさである情報ゲインを計算することより,効率的な絞り込みを実現する.以上の対話戦略をシステム「音声版ダイアログナビ」として実装し,被験者実験による評価を行ったところ,少ない質問の回数で,高い検索の成功率が得られることを確認した.提案した対話戦略は係り受け,メタデータといった一般的な情報を利用しているため,ソフトウェアサポートタスクに限らず,単一のドメインについて記述した文書を検索するタスクに適用可能であると考えられる. これらの研究成果に関して,国際会議Human Language Technology ConferenceおよびEurospeechにて発表を行った.さらに海外の論文誌Speech Communicationに掲載される予定である.
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Research Products
(1 results)