2006 Fiscal Year Annual Research Report
ディフアレンシャル法を用いた予定心臓中胚葉と初期心筋分化に関わる遺伝子の解明
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05J03456
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
八ツ橋 宏子 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 心筋分化 / 組織間相互作用 / マスター遺伝子 |
Research Abstract |
当該研究課題に関連する成果について、日本解剖学会、アメリカ細胞生物学会、IREIIMSシンポジウム、BMP研究会にて研究成果発表5件を行った。また学術論文誌「Developmental Dynamics」、「Acta Histochem Cytochem」に2報の論文を発表した。 本研究課題ではニワトリ胚の原腸陥入前(初期胞胚期)における胚盤葉上層と下層の組織間相互作用を司り、心臓中胚葉を誘導するマスター遺伝子の存在とその分子メカニズムを明らかにすることを研究の目的としている。 本年度、胞胚初期に働き心臓中胚葉を誘導させる因子として、線維芽細胞増殖因子(FGF)とTGFファミリーのNodal、BMPアンタゴニストであるChordinが重要であることを見いだし、現在成果を論文にまとめ投稿中である。また、サブトラクションディファレンシャルディスプレイ法を用いてステージX-XIに発現している遺伝子群からステージXII-XIIIに発現している遺伝子群を差し引きし、ステージX-XIのみ、つまりニワトリ初期胞胚期に特異的に発現している遺伝子断片のクローニングを行い、クローンの塩基配列の決定を行った。さらに得られた遺伝子の全塩基配列決定と同定をコンピューター上で行った。現在、得られた遺伝子をインサイチュハイブリダイゼーションし、胞胚期から原腸胚期における発現プロファイルを作成している段階である。以上の成果に加え、胞胚の無血清培養系とsiRNAを用いた遺伝子機能阻害実験を行うための条件検討を実施している。
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Research Products
(2 results)