2005 Fiscal Year Annual Research Report
グルタミン酸による膵臓ランゲルハンス氏島の血糠調節制御の膜分子基盤に関する研究
Project/Area Number |
05J03603
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
越後 典子 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | グルタミン酸 / 膵臓ランゲルハンス氏島 / GLAST / VGLUT |
Research Abstract |
1.グルタミン酸トランスポーターのラ氏島における同定と局在 Na^+グルタミン酸トランスポーターのうち、GLASTとGLT-1bがラ氏島に発現していることを、RT-PCRおよび免疫組織化学により確認した。GLASTはα細胞に、GLT-bはα、β、F細胞に発現していた。 2.MIN6m9細胞におけるグルタミン酸の輸送活性 RI標識したグルタミン酸を用いて、グルタミン酸の輸送活性を測定した。Na^+があることは確認できたが、阻害剤の挙動が既報告のものとは異なっていた。現在、別の測定系を検討中である。 3.GLASTのKOマウスの作製および解析 東京医科歯科大学の田中光一先生より供与されたマウスを交配し、GLASTのKOマウスを得ることに成功した。GLAST遺伝子を発現していないことは確認できたが、免疫組織化学的にはまだ良好な結果が得られていない。現在、良いプローブを検討中である。 4.VGLUT1のKOマウスの作製および解析 ラ氏島におけるグルタミン酸シグナリングの入力系を解析するために、VGLUT1のKOマウスについても研究を進めている。カリフォルニア大学のEdwards先生より供与されたマウスを交配し、VGLUT1のKOマウスを得ることに成功した。KOマウスにおいて、ラ氏島のVGLUT1が発現していないことを、免疫組織化学により確認した。今後、KOマウスを用いて、より詳細にグルタミン酸の血糖調節機能を解析していく予定である。
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