2005 Fiscal Year Annual Research Report
地域性を考慮した地方都市の環境再生のための交通計画手法に関する研究
Project/Area Number |
05J03760
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
小塚 みすず 福井大学, 大学院・工学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 既成市街地 / 大規模小売店舗(大型店) / 協働・参加 / 居住環境 / TDM / QOL / 降積雪 / 交通静穏化 |
Research Abstract |
予定していた年次計画に従い研究を進め、平成17年度はレフェリー制のある論文を4編投稿し、いずれも採用された。これら各論文の内容を以下に示す。 1.降積雪都市へのTDM施策の導入に関する研究 交通移動に関するTDMを定義し、積雪時の生活の質の変化を確認するとともに、通年的に対応できるTDM施策の検討やその組合せ提案をしている。また、TDMの導入の効果や市民の協力・参加の意向を把握し、降積雪都市へのTDM施策の導入の方向を探っている。なお、本研究は、研究計画の「地域住民や企業(団体)の参加型決定過程に関するもの」に該当する。 2.積雪時のQOLを考慮したTDM施策の組み合わせに関する研究 福井市における平常時と積雪時のQOLの評価を比較・考察するとともに、QOLとTDMの因果関係について探り、積雪時のQOLの回復に寄与すると思われるTDM施策とその組合せについて考察している。なお、本研究は、研究計画の「自由回答式アンケートを用いた雪国のTDMに関する研究」に該当する。 3.既成市街地における住民と大型店の協働のための二、三の考察 大型店周辺の環境につていて住民と大型店が協働するための方法と今後の課題について示すことを目的とし、住民を対象とした意識調査から住民と大型店による関係づくりと地域づくりに向けた協働のための参加様態を確認している。 4.大型店周辺の居住地区における交通静穏化施策策定のための基礎的考察 大型店周辺の居住環境改善のための一つの手法として交通静穏化を提案するとともに、施策導入に向けた基礎的情報の提供を目的としている。調査協力意向のある対象地区内の住民に調査を行い、環境整備の方針について分析・検討している。なお、本研究は、当初研究員が計画予定していた内容の「LTEに関するもの」と「地域住民や企業(団体)の参加型決定過程に関するもの」に該当する。 以上の研究はいずれも平成18年度に研究予定の研究につながるものである。
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