2006 Fiscal Year Annual Research Report
ジアシルグリセロールの生細胞内可視化、検出法の開発
Project/Area Number |
05J04184
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
上田 善文 独立行政法人理化学研究所, 小林脂質生物学研究室, 特別研究員(PD)
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Keywords | ジアシルグリセロール / FRET / fllip / Daglas / ルーメン |
Research Abstract |
ジアシルグリセロール(DAG)および,ホスファチジルイノシトール3,4,5-3リン酸(PIP3)は,ホルモンや神経伝達物質などの細胞外刺激により産生され,細胞増殖,膜輸送などの細胞応答を制御することが知られている脂質セカンドメッセンジャーである.申請者は,近年,PIP_3及びDAG産生を生細胞内で可視化,検出するための蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を基にした新規蛍光プローブ分子(fllip及びDaglas.M.Sato^1,Y.Ueda^1 et al. Nature Cell Biology 5,1016-1022(2003).^1These authors contributed equally to this work.及びSato M^1,Ueda Y^1 and Umezawa Y.. Imaging diacylglycerol dynamics at organelle membranes. Nature methods, vol3,No10,797-799.(2006). ^1These authors contributed equally to this work)を作製してきた. これらのプローブ分子は,自分の興味のある膜の脂質を測定することが可能で,かつ,その他の脂質にも応用可能であることから,独創性があるものと評価を受けている. 現在の研究の方向としては,DAGプローブ分子を用いて,今まで,見ることが極めて困難であった膜を観察している.具体的には,小胞体,ゴルジ体のルーメン側である.この場所は,DAGを産生する酵素が存在するにも関わらず,見るための手段がなかったために,研究が進んでいなかった.申請者のプローブ分子を用いることによって,ルーメン側のDAG動態を明らかにしようと考えている.
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Research Products
(1 results)