2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05J04882
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
白澤 健太 東北大学, 大学院・農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | イネ / 高温ストレス / DNAマーカー / QTL解析 / 玄米品質 |
Research Abstract |
ドットブロット分析による品種特異的なDNA断片の検出と一塩基多型の検出により、イネの品種識別と組換え自殖系統群の遺伝子型判定が可能であることを明らかにした。アブラナ科野菜から抽出したミスマッチ切断酵素を用いた一塩基多型分析法により、日本型イネ品種のDNA多型分析が可能であることを明らかにした。 現在までにQTL解析への利用が可能な約100個のDNAマーカーに加え、約150個のSSRマーカーから「こころまち」と「東北168号」との間で多型が検出できる約30個のマーカーを得た。登熟期の高温ストレス耐性品種「こころまち」と感受性品種「東北168号」の交雑に由来する108の組換え自殖系統群を用いた高温ストレス耐性検定を行い、各系統の玄米品質を評価した。約130個のDNAマーカーを用いた解析から、登熟期の高温ストレスによる玄米の外観品質の低下の一因である背白米の発生に関わる、効果の大きなQTLを検出した。この領域に座乗する約100個の遺伝子のうち、PCR増幅した約50個の遺伝子についてDNA多型解析を行い、多型を示す遺伝子を1個見出した。DNAの塩基配列分析から、このDNA多型は遺伝子機能に影響を及ぼさないと推定した。 QTL領域の絞り込みのために、「東北168号」を遺伝背景とし、「こころまち」のQTL領域を持つ準同質遺伝子系統群の作成に向け、戻し交雑した集団の中からDNAマーカー選抜により有望な系統を見出し、これに再び「東北168号」を戻し交配した。
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Research Products
(1 results)