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2006 Fiscal Year Annual Research Report

「恐怖」の宗教学的考察 -娯楽として享受される「恐怖」体験-

Research Project

Project/Area Number 05J04925
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

斎藤 喬  東北大学, 大学院文学研究科, 特別研究員(DC1)

Keywordsグラン・ギニョル / アンドレ・ド・ロルド / 怪談噺 / 真景累ヶ淵 / 幽霊 / 三遊亭圓朝 / 恐怖 / 体験談
Research Abstract

本年度は、当初の研究実施計画の予定に沿って平成18年7月21日から平成18年12月24日に掛けて157日間フランス共和国に滞在し、研究対象となる「グラン・ギニョル」に関連する文献資料を収集した。今回の滞在における第一の目的は、当劇の中心的な脚本家であるアンドレ・ド・ロルドの諸著作の複写収集であった。彼の諸著作はそのほとんどが1920年前後に書かれたものであるが、今回の渡航では特にパリ市内にあるサント・ジュヌヴィエーヴ図書館を拠点に文献資料の収集を遂行した。また、現在パリ郊外で「グラン・ギニョル」のビデオを製作し販売している人物にインタビューをする機会に恵まれ、多くの貴重な情報を提供していただくことができた。しかしながら恐怖劇という「グラン・ギニョル」の特殊な傾向もあってか、今後直接的に関与した人物をインフォーマントとして多く探し出すことにはかなりの困難が予想される。
上記した「グラン・ギニョル」関係の成果以外に、本年度は雑誌論文が一本掲載されることとなった。前年度に引き続いて怪談噺の口演速記を読むこと、あるいは口演録音を聞くことの「恐怖」について分析を行った。今年度は三遊亭圓朝の作である『真景累ヶ淵』に取材し、その口演において出現することとなる「幽霊」がいかにして聴衆の「恐怖」を惹き起こすことになるのかを探究した。娯楽として享受される「恐怖」をめぐって来年度以降もこのような「怪談批評」を実践を継続して行くことになる。今後は特に怪談噺の源流となる仏教の説教との関わり合いから、その宗教学的な側面を見て行くことになるだろう。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 悪因縁と恋心(2)-三遊亭圓朝口演『真景累ヶ淵』にみる年増の悋気-2006

    • Author(s)
      斎藤 喬
    • Journal Title

      東北宗教学 2号 (印刷中)

      Pages: (20)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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